【高チャレTV求人票管理システムを導入しようと思った経緯は？】

紙での管理は多くの不便があり、求人票をデータ化できないかと考え、導入を検討しました。

以前から、求人情報に紙を頼っていることには多くの不便があると考えていました。

まず、好きな時に閲覧できないことが挙げられます。
求人票は進路指導室や職員室に置かれることが多いのですが、常に担当者が在室しているわけではありません。生徒や担任が「見たい」と思ったときにタイムリーに情報を提供できないことが不満でした。

次に、持ち出しにくいことが挙げられます。
生徒は家族をはじめとした信頼できるおとなに進路の相談をします。そのためには求人票のコピーを持ち帰ります。
しかし、紙のコピーを持ち帰る場合、画質が劣化することや、コピーや閲覧を繰り返すことで原本が傷んでしまうことがあります。これを解決するためには、求人票をデータ化したいと思っていました。

さらに、多くの人に求人票を閲覧してもらいにくいという問題もあります。
求人情報には生徒だけでなく、担任をはじめとした多くの先生方にもアクセスしてもらいたいと考えています。しかし、特定の限られた場所にしか紙の求人票が置かれていないという状況では、その情報にアクセスできるタイミングが制限されてしまい、結果的にそこに関わる人数が少なくなってしまいます。

最後に、紙情報の整理がしにくいという問題があります。
これまで紙の求人票を手打ちで一覧にしていたのですが、これにかかる労力はかなりの負担になっていました。これをスキャナとOCRに任せることができるというのは大きな魅力でした。

これらの状況を改善できるのではないかと考え、高チャレTVの導入を希望し、校内で検討しました。

【導入して良かった点は？】

労力と時間を節約でき、生徒との面談や進路指導に充てられるようになった。

最も効果を感じたのは業務の改善です。
これまで手打ちでデータを入力し、その体裁を整えて一覧をつくり、紙の求人票に通し番号を割り当てて整理するという業務に対し、膨大な労力を費やしていました。それがほんのわずかな手順で終えることが可能になったことになったことで、業務効率が格段に向上し、時間的余裕が生まれました。
この余裕を利用して、生徒や保護者、担任との面談や相談に時間を充てることができるようになりました。
こうして創出された時間を、生徒や保護者、担任との面談や相談に使うことが可能になりました。生徒の相談内容の表面的な部分への対応だけでなく、より踏み込んだ進路指導ができるようになったと思います。
また、業務の速度が向上したことで、求人票の情報を共有するまでの時間が短縮されました。その日のうちに、遅くとも翌日には生徒や先生たちに求人票を提示できるようになったことも大変ありがたいです。

【導入後の先生方の労力の変化はどうなりました？】

生徒の個別の悩みに合わせた適切なサポートができるようになりました。

前述の通りですが、これまでに費やしていた膨大な時間を短縮することができました。
その結果、生徒たちの個別の悩みや背景に合わせた、より適切な進路指導ができるようになったと思います。
また、求人票の整理の他に、求人票のコピーを取るという手間もなくなったので、細かいことですが教員の負担が減っています。
これまでは生徒が希望した場合に、進路指導部員がファイルから求人票を取り出してコピーしていたのですが、高チャレTVを導入したことによって、担任の先生が直接データから印刷することが可能になりました。担任の先生からはこの点が好評でした。

【生徒の皆さまの反応は？】

求人票のチェックやお気に入り機能の利用が増えており、適性検査は非常に好評を得ています。

ここについてはまだそこまで大きな変化は見られていません。
しかし、一部の生徒が積極的に高チャレTVで求人票をチェックしてお気に入り機能も使っています。担任の先生方の使用率もそれほど高くないのが現状ですが、使用する先生が増えれば、自ずと生徒にも使わせてもらえるようになるのではないかと期待しています。 　

適性検査については、授業の中で実施しているため、就職希望の生徒のほとんどが利用しています。検査結果は、学校内での進路指導だけでなく、若者サポートステーションやハローワークに相談に行く生徒にも持たせており、非常に好評を得ています。



進路指導副部長　古塚 明日人 様